読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

読書記録106(2020年39冊目) トヨタの正体 横田一 佐高信 著 週刊金曜日 2020/07/15

トヨタがいかに公金を懐へいれて、自社の利益にしたかを余すところなく暴いている。 トヨタは人殺し企業ということがわかる。 ホンダは鈴鹿市の名前を変更しなかったが、トヨタは、挙母町を豊田市へ名前を無理やり変えている。トヨタは田舎のお大尽だ。 トヨ…

読書記録 2020年6月のまとめ 2020/07/10

6月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2928ナイス数:17労働争議 (講談社学術文庫 (578))の感想本書ほど、日本の労働組合の欠点を抉り出した本は他にはないのではないか。 日本の労働組合のストは嫌がらせのようなものであり、アメリカの労働組…

読書記録105(2020年38冊目)  社会主義神髄 幸徳秋水 著 岩波文庫 2020/07/10

Working men of all countries unite! と英文で万国の労働者よ団結せよ、と本文に入る前に置かれてある。 幸徳秋水は國體そのものを否定しておらず、社会主義との両立が成立できると考えていたようだ。しかし、その幸徳秋水は、1911年1月24日、大逆事件によ…

読書記録104(2020年37冊目) 労働のなかの復権 熊沢誠 著 三一新書 2020/07/10

経済成長時代の企業の暗闇を鋭くえぐりだす。現在は、新自由主義であり、経済成長の頃は、総中流化ができていた、という現在の誤解を解く為にも必要な本である。資本はいつでも、労働者を搾取、収奪し、特に日本は、最も資本が労働者を抑圧し、差別的に扱う…

読書記録103(2020年36冊目) 労働争議 花見忠 著 講談社学術文庫 2020/06/28

本書ほど、日本の労働組合の欠点を抉り出した本は他にはないのではないか。 日本の労働組合のストは嫌がらせのようなものであり、アメリカの労働組合が実施するストライキ100日とは異なる。 そして、日本の企業別労組が、その日本の労働組合の一時期までの中…

読書記録102(2020年35冊目) 労働法第三版 磯田進 著  岩波新書 2020/06/25

徹底的に労働者側に立ち、労働組合を結成しようとしたりすると会社がいかに嫌がらせをしてくるかを、労働委員会が出した不当労働行為命令文を実例に、労働者や労働組合の権利を語る。 昭和34年発行である。 当時は、学者も労働者や労働組合の権利を重要視し…

読書記録101(2020年34冊目)日本社会と法  渡辺祥三・甲斐道太郎・広瀬清吾・小森田秋夫 編 岩波新書 2020/06/21

本書は「現代法の学び方」「現代日本法史」「現代日本法入門」に続く4冊目であり、その4冊すべてに、渡辺祥三氏が関わっている。 痛みを伴う改革というようなことを言い出したのは細川護煕からだという事実が押さえられている。現状につながる政権与党多数に…

読書記録100(2020年33冊目)  日本人の法意識 川島武宣 著 岩波新書 2020/06/17

本書を読むと、大日本帝国憲法下では、なんと、裁判官は、官吏無責任の原則を宣言している。 中曽根は、日本国憲法へ変わった敗戦後の日本でも、日本国憲法は義務が、納税、勤労、教育を受けさせる義務の3つしかない、と口をこぼしていることが本書で知った…

読書記録99(2020年32冊目)  総合英語 be 平賀正子 監修  鈴木希明 編著 2020/06/13

語学書で他国語を学ぶのは苦痛以外何物でもない。 その苦痛を通じて、せめてもの、英語でさえも身に着けたいと考え、挑戦した。 一体、読み終えるのに、どのくらいの時間がかかったのか。 また、読んでみることにする。 総合英語be 作者:平賀正子,鈴木希明 …

読書記録 2020年5月

5月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:2069ナイス数:10歴史を考えるヒント (新潮文庫)の感想日本という国名が初めて使われたのは浄御原令が発布された689年である。 つまり、689年以前は、倭というのが国名だったのである。 だから、574年生ま…

読書記録98(2020年31冊目)  選択2020年4月号 2020/06/13 

年間購読一括払いの「選択」だが、バックナンバーだと、一冊ずつ買える。ですので、4月号を読んでいます。 全く、マスコミやインターネットにも出ない情報や論説が満載で読み応えがあります。 しかし、年間購読は無理なので、バックナンバーを買っていきます…

読書記録97(2020年30冊目)  蜘蛛女のキス  マヌエル・プイグ 著 集英社文庫 2020/06/07

監獄で出会った、ゲイとテロリストの会話体の小説である。 同性愛というものへの理解を示すため、原注が付され、テクストが紹介され、同性愛とは何かが記されている。 小説作品中のテロリストであるバレンティンは、同性愛傾向はまったくないのだが、ゲイの…

読書記録96(2020年29冊目)  マルクス・エンゲルス全集第10巻 大月書店  2020/06/07

マルクスが生活費を稼ぐため、ニューヨーク・デイ・トリビューンやピープルズ・ペーパーなどの新聞に書いたジャーナリスティックな記事がこの巻には収録されている。マルクスが書いたそれら新聞記事が国家の本質を抉り出している。 イギリスのチャーチスト運…

読書記録95(2020年28冊目)  歴史を考えるヒント 網野善彦 著 新潮文庫 2020/05/26

日本という国名が初めて使われたのは浄御原令が発布された689年である。 つまり、689年以前は、倭というのが国名だったのである。 だから、574年生まれの厩戸皇子は日本人ではなく倭人である。 日本という国がまるで縄文時代からあるかのように錯覚してしま…

読書記録94(2020年27冊目) 近代日本思想案内  鹿野政直 著 岩波文庫 2020/05/21

2002 本書は、常に指摘される日本国憲法の訳語である「国民」が、英文の日本国憲法のpeopleやpersonには、外国人も含まれるのに、外国人を排除してしまっていることも指摘している。日本共産党やSEALDsは「国民」という日本語を臆面もなく使っているが、それ…

読書記録93(2020年26冊) 国策不捜査「森友事件」の全貌 籠池泰典+赤澤竜也 著 文藝春秋 2020/05/20

本書で、籠池氏は、憲法を守らない人が憲法を変えようとしている、お笑い草だ、と安倍をこき下ろしている‪。 内容は籠池センスが炸裂しています。籠池氏は、常識人です。生長の家に在籍していた、いまでも、在籍しているのか知らないが、その影響が右派的な…

読書記録番外編(92)(2020年25冊目) 人間の條件 ハンナ・アレント 著 ちくま学芸文庫 逮捕2020/05/04~釈放2020/05/11

なぜ、番外編かというと、私は、妻への傷害を負わせた被疑により、留置所へ勾留されていたからである。身柄拘束5月4日夕方〜5月6日勾留決定5月6日勾留5月6日〜5月11日。判決不起訴。今回はその事情もあり、本そのものの画像は写すことができないのでありませ…

読書記録番外編(91)(2020年24冊目) 原始仏典 中村元 著 ちくま学芸文庫 逮捕2020/05/04~釈放2020/05/11

なぜ、番外編かというと、私は、妻への傷害を負わせた被疑により、留置所へ勾留されていたからである。身柄拘束5月4日夕方〜5月6日勾留決定5月6日勾留5月6日〜5月11日。判決不起訴。今回はその事情もあり、本そのものの画像は写すことができないのでありませ…

読書記録90(2020年23冊目) アベノミクスによろしく 明石順平 著 集英社インターナショナル新書 2020/04/26

90 アベノミクスを客観的事実で検証し、実は全く、経済政策として大失敗だったことを証明してしまった本である。さらに、アベノミクスはGDPかさ上げまでしている。 安倍政権は、アベノミクスのころから、嘘に嘘を重ねてきた政権であることもわかる。 アベ…

読書記録89(2020年22冊目) ペスト アルベール・カミュ 著 新潮文庫 2020/04/26

8989 ペストに襲われたフランスの植民地・アルジェリアの一都市であるオランでの医師の奮闘を描く。 ペストは、ネズミの大量死亡から始まった。 そして、人間へ伝染する。 再読して、人間のあり方を見つめたくなる本である。 ペスト (新潮文庫) 作者:カミュ …

読書記録88(2020年21冊目) 督促OL修行日記 榎本まみ 著 文春文庫 2020/04/26

本書で初めて知ったのだが、コールセンターは高温多湿であり、ずっとしゃべり続けるからウイルスの培養土なのである。初日早々にインフルエンザにかかってしまい倒れた若者のエピソードも書かれてある。 著者は、人間観察が巧みな人であることは間違いないし…

読書記録87(2020年20冊目) 人は皆「自分だけは死なない」と思っている 山村武彦 著 宝島社 2020/04/18

日本国内における防災で言われてきた安全対策が実は多くは間違いであることが検証され、確実な安全対策を述べていきます。 全国民、必読書です。 本書で書かれた記事で印象的な文章があります。アメリカでは地震が起きた場合、住民の皆さんはガスを消してく…

読書記録86 リヴァイアサン4(2020年19冊目) トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020/04/12

86 ホッブズは、アダムが、食べた後、神の脅しどおりに死なずに900年もいきたことがわからない、と鋭い疑問を述べている。 正直言って、第三巻と第四巻は、聖書や教会権力に対する批判なのであるが、神学がわからない私には一体、何を書いているのかがわから…

読書記録 2020年3月

3月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1915ナイス数:14リヴァイアサン〈2〉 (岩波文庫)の感想第2巻目は国家政体の構想や分析に踏み込む。それは第1巻の人間の諸特性を踏まえての洞察である。 ホッブズは臣民という単語を使用しているので、「王…

読書記録85(2020年18冊目) リヴァイアサン3 トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020/04/05

教会権力を分析し、批判している。 コモン・ウェルスとの信約の背景には教会権力とは何か?聖書とは何か?という神に対する分析がある。 我々が、普段、何気なく、使用する社会契約的な思考には、ユダヤ=キリストの神との契約という概念が土台として存在す…

読書記録84(2020年17冊目) リヴァイアサン2 トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020年3月29日

ホッブズは、ただ集まった人々は群衆と捉え、人民と違うと考えている。 第2巻目は国家政体の構想や分析に踏み込む。それは第1巻の人間の諸特性を踏まえての洞察である。 ホッブズは臣民という単語を使用しているので、「王権派」のように見えるが、イギリス…

読書記録83(2020年16冊目) リヴァイアサン1 トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020/03/29

読み始めたばかりだが、ホッブズは国家を人間に似せた人工人間として構想している。重要なことは、国家が人工として意識されていることだ。この考えは、日本の伝統がなんとやら、と言いたがるロマン主義者には、屈辱的な思想であろう。 第一巻、読了。コモン…

読書記録 2020年2月冊数

2月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1945ナイス数:14反天皇制論 (1975年)の感想天皇制へ闘うものは差別に闘うこと、差別に闘うものは天皇制へ闘うこと、という「沖縄から見た天皇制」に書かれた言葉に私は同意する。読了日:02月29日 著者: …

読書記録82(2020年15冊目)  西洋哲学史 近代から現代へ 熊野純彦 著  岩波新書 2020/03/14

デカルトから現代哲学までたどる哲学の歴史書である。 本書で知ったが、カントはフランス革命を静かに共感し、ヘーゲルは熱狂的に支持したのである、ということである。 だからといってカントは保守的な哲学人ではない、むしろ、最もラディカルな哲学者であ…

読書記録81(2020年14冊目)  フランス革命 歴史における劇薬 遅塚忠躬 著 岩波ジュニア新書 2020/03/14

^_^ 本書を読むとわかるが、重税に喘ぐ農民や民衆が王政を倒すこと、ルイ16世をギロチンで殺すことは、正義以外何者でもない。であれば、我々、日本国民が、税金を大嘗祭という私的流用したナルヒトを殺害しようが、それもまた正義以外何者でもない。 フラン…