読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

読書記録25 明治日本労働通信 高野房太郎 著 2019/04/14

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著者は、憲法委員会のメンバーであった高野岩三郎の実兄である。その実兄が日本で最初の労働組合を作ったのである。

著者・高野房太郎はアメリカに住んでいるとき、労働運動に目覚め、アメリカ総労働同盟の創始者・ゴンバーズの知己を得て、日本でのオルグ担当を任せられる。

著者は労使協調路線であり、急進的な社会主義と袂を別つ穏健的な労働組合を目指していた。

その労働組合ができる苦闘や、当時の労働者の生活ぶりがよくわかる貴重な資料である。

労働組合について一家言がある人間は必携の書物である。

読書記録 2019年3月記録

3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1587
ナイス数:29

労働者の法律問題 (1963年) (岩波新書)労働者の法律問題 (1963年) (岩波新書)感想
本書を読むと団結権が生まれた歴史的経緯までわかる。 労働組合がなぜ労働者にとって必要かを根本的に書いてある。 それは、生存のための権利、だからだ。 余りにも本書は労働者の立場に立ち、非常にシンプルな言葉でなぜ団結権があるのかなどをカラダにしみこむかのように書いてある。全国の労働者はこの本の復刊を岩波へ要求しよう。 私はサイトを通じ復刊を要求した。
読了日:03月30日 著者:後藤 昌次郎
人間マルクス  その愛の生涯 (岩波新書)人間マルクス その愛の生涯 (岩波新書)感想
本書は、マルクスとその妻ジェニーとの愛を巡って書いてある。 結婚する前のジェニーのマルクスへの手紙は愛に憑かれた女神のようである。 マルクスとヘレーネ・デムートのあいだに生まれた子供であるフリードリヒ・デムートは、1929年1月28日、莫大な遺産を残して死んだことを本書で知る。 カールとジェニーは固い愛情と絆で結ばれていた。 マルクスはジェニーを深く愛していた。 マルクスの「愛」がわかる本である。
読了日:03月10日 著者:ピエール・デュラン
君たちはどう生きるか (岩波文庫)君たちはどう生きるか (岩波文庫)感想
主人公コぺルの友人・浦川くんは豆腐屋のせがれだが、それを「貧しき友」という章のタイトルにするそのセンスの悪さにあきれました。 とはいえ、友情や裏切りという道徳的概念をわかりやすく教えるには、本書が最適かと私は判断します。 本書が新潮社小国民文庫で出版された1937年は満州事変が1931年に起き、軍国主義台頭著しい日本のその年です。
読了日:03月10日 著者:吉野 源三郎
「天下り」とは何か (講談社現代新書)「天下り」とは何か (講談社現代新書)感想
本書を読んでわかったこと。 ・天下りは公務員の老齢年金が海外に比べて低いから行われてしまうこと。 ・天下りを公務員全員が行なっているわけではなく、中には自主的に再就職を目指す者もいるということ。 ・天下りした先で退職し退職金をもらい何社か周り退職金を得る通称「わたり」という存在がいること ・戦前の内務省の高級官僚には、当時の製造業労働者賃金の4倍と同じくらいの額の恩給をもらえたこと。 などなど、知られざる「天下り」についての知識を我々国民が得るにはうってつけの本です。
読了日:03月06日 著者:中野 雅至
誰も知らない最強の社会保障 障害年金というヒント誰も知らない最強の社会保障 障害年金というヒント感想
本書は読んだほうが良い、というか、読むべきです。 障害年金の基礎知識がわかります。 年金未納の人は悔い改めて本書を読み、自分が障害になるかもしれないリスクを考え、年金ははらいましょう。 これを監修したのが、脳脊髄液減少症患者の方とは。驚きです。確かに書いているのは、ほかの社労士ですが、だとしても、偉業です。
読了日:03月04日 著者:岩崎 眞弓,白石 美佐子,中川 洋子,中辻 優,吉原 邦明
人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス)感想
佐藤優がいかに良心的な人かわかる本ですね。 社会性がないとかそういうことで悩んでいる人は佐藤優のこの本を読んで「生き方」を学んだ方がいいですね。
読了日:03月02日 著者:佐藤 優
インチキ科学の解読法 ついつい信じてしまうトンデモ学説インチキ科学の解読法 ついつい信じてしまうトンデモ学説感想
疑似科学を徹底批判する本です。 フロイトを文学的素養がある偉人ではあるがその功績は推測という評価は面白い。 もっと面白かったのはニュートンだ。 ニュートン錬金術と聖書予言解読に人生をささげた人であり万有引力の発見はニュートンからしてみたら余芸のようなものだと捉えられていることを私が本書で知ったことだ。 なかなか面白いでしょ。
読了日:03月02日 著者:マーティン・ガードナー

読書メーター

読書記録24 戦後日本の労働運動  大河内一男 著  岩波新書 2019/04/06


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労働省ができたのはGHQ占領日本での社会党片山内閣のとき、激越な労働運動に対応した苦肉の策だったことも本書で私は初めて知った。

本書は労働運動からみた経済史ともいえる。

本書は昭和20年代から30年代にかけての労働運動を中心に書いてあるが、そのときでも企業別組合は本工・常用工、本社員としての正職員だけが加入を認められ、臨時工、社外工、臨時職員は認められていなかった。

戦後まもないころから、すでに現在に至る非正規への労組の締め出しは行われていたのである。

戦後労働運動の歴史を概観できる重要な書物です。

 

 

 

読書記録23 労働者の法律問題 後藤昌次郎 著 岩波新書 2019/03/30


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最初から突っ込んだ問題から始めている。これは凡百の労働本ではない、と私は断言する。

本書を読むと団結権が生まれた歴史的経緯までわかる。

労働組合がなぜ労働者にとって必要かを根本的に書いてある。

それは、生存のための権利、だからだ。

余りにも本書は労働者の立場に立ち、非常にシンプルな言葉でなぜ団結権があるのかなどをカラダにしみこむかのように書いてある。全国の労働者はこの本の復刊を岩波へ要求しよう。

私はサイトを通じ復刊を要求した。

徹底的に労働者側に立つ法律解釈、判例の読み方、そして労働協約とは何か、なぜ、官公労には労働三権が制限されてしまったかを事実から辿る、労働者のための本です 

 

 

 

 

労働者の法律問題 (1963年) (岩波新書)

労働者の法律問題 (1963年) (岩波新書)

 

 

読書記録22 人間マルクス ピエール・デュラン 著 岩波新書 2019/03/10

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1971年、岩波新書で刊行された本書にも、マルクスの墓は暴漢によって破壊されたと書かれてある。
最近もマルクスの墓は落書きをされた。
マルクス、憎まれやすいのか。

本書は、マルクスとその妻ジェニーとの愛を巡って書いてある。
結婚する前のジェニーのマルクスへの手紙は愛に憑かれた女神のようである。

マルクスとヘレーネ・デムートのあいだに生まれた子供であるフリードリヒ・デムートは、1929年1月28日、莫大な遺産を残して死んだことを本書で知る。

カールとジェニーは固い愛情と絆で結ばれていた。

マルクスはジェニーを深く愛していた。

マルクスの「愛」がわかる本である。

 

人間マルクス  その愛の生涯 (岩波新書)

人間マルクス その愛の生涯 (岩波新書)

 

 

読書記録21 君たちはどう生きるか 吉野源三郎 著 岩波文庫 2019/03/10

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主人公コぺルの友人・浦川くんは豆腐屋のせがれだが、それを「貧しき友」という章のタイトルにするそのセンスの悪さにあきれました。

とはいえ、友情や裏切りという道徳的概念をわかりやすく教えるには、本書が最適かと私は判断します。

そして、もう一つわかったことは戦前の教養主義とはブルジョアによって独占されていたことも本書でわかります。そのシンボルが主人公・コペル君の親友・水谷君のおねえさんかつ子さんです。彼女こそ、ブルジョア教養主義のマドンナです。ちなみにかつ子さんに対して、本書解説の丸山真男は「小娘」と表現しています。

それはさておき、戦前戦中の自由主義のよき空気を伝える本です。

本書が新潮社小国民文庫で出版された1937年は満州事変が1931年に起き、軍国主義台頭著しい日本のその年です。

 

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 

 

 以下はコミックですが、こちらは読んでいません。

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか

 

 

 

読書記録20 「天下り」とは何か 中野雅至 著 講談社現代新書 2019/03/06

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本書を読んでわかったこと。

天下りは公務員の老齢年金が海外に比べて低いから行われてしまうこと。

天下りを公務員全員が行なっているわけではなく、中には自主的に再就職を目指す者もいるということ。

天下りした先で退職し退職金をもらい何社か周り退職金を得る通称「わたり」という存在がいること

・戦前の内務省の高級官僚には、当時の製造業労働者賃金の4倍と同じくらいの額の恩給をもらえたこと。

財務省天下り率が高いこと

などなど、知られざる「天下り」についての知識を我々国民が得るにはうってつけの本です。

 

 

「天下り」とは何か (講談社現代新書)

「天下り」とは何か (講談社現代新書)