読書のブログ 記録代わりに

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読書記録84(2020年17冊目) リヴァイアサン2 トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020年3月29日

ホッブズは、ただ集まった人々は群衆と捉え、人民と違うと考えている。

 

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第2巻目は国家政体の構想や分析に踏み込む。それは第1巻の人間の諸特性を踏まえての洞察である。

ホッブズは臣民という単語を使用しているので、「王権派」のように見えるが、イギリス国教会からは「革命派」とみられ、国教会を破門されている。

コモン・ウェルスの主権確立のためであれば、ホッブズにとって王権政治であろうが人民政治であろうがどちらでも構わないのではないか。コモン・ウェルスとの信約(社会契約)こそが全てなのであるから。

 

リヴァイアサン〈2〉 (岩波文庫)

リヴァイアサン〈2〉 (岩波文庫)