読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

読書記録94(2020年27冊目) 近代日本思想案内  鹿野政直 著 岩波文庫 2020/05/21

2002 本書は、常に指摘される日本国憲法の訳語である「国民」が、英文の日本国憲法のpeopleやpersonには、外国人も含まれるのに、外国人を排除してしまっていることも指摘している。日本共産党やSEALDsは「国民」という日本語を臆面もなく使っているが、それ…

読書記録93(2020年26冊) 国策不捜査「森友事件」の全貌 籠池泰典+赤澤竜也 著 文藝春秋 2020/05/20

本書で、籠池氏は、憲法を守らない人が憲法を変えようとしている、お笑い草だ、と安倍をこき下ろしている‪。 内容は籠池センスが炸裂しています。籠池氏は、常識人です。生長の家に在籍していた、いまでも、在籍しているのか知らないが、その影響が右派的な…

読書記録番外編(92)(2020年25冊目) 人間の條件 ハンナ・アレント 著 ちくま学芸文庫 逮捕2020/05/04~釈放2020/05/11

なぜ、番外編かというと、私は、妻への傷害を負わせた被疑により、留置所へ勾留されていたからである。身柄拘束5月4日夕方〜5月6日勾留決定5月6日勾留5月6日〜5月11日。判決不起訴。今回はその事情もあり、本そのものの画像は写すことができないのでありませ…

読書記録番外編(91)(2020年24冊目) 原始仏典 中村元 著 ちくま学芸文庫 逮捕2020/05/04~釈放2020/05/11

なぜ、番外編かというと、私は、妻への傷害を負わせた被疑により、留置所へ勾留されていたからである。身柄拘束5月4日夕方〜5月6日勾留決定5月6日勾留5月6日〜5月11日。判決不起訴。今回はその事情もあり、本そのものの画像は写すことができないのでありませ…

読書記録90(2020年23冊目) アベノミクスによろしく 明石順平 著 集英社インターナショナル新書 2020/04/26

90 アベノミクスを客観的事実で検証し、実は全く、経済政策として大失敗だったことを証明してしまった本である。さらに、アベノミクスはGDPかさ上げまでしている。 安倍政権は、アベノミクスのころから、嘘に嘘を重ねてきた政権であることもわかる。 アベ…

読書記録89(2020年22冊目) ペスト アルベール・カミュ 著 新潮文庫 2020/04/26

8989 ペストに襲われたフランスの植民地・アルジェリアの一都市であるオランでの医師の奮闘を描く。 ペストは、ネズミの大量死亡から始まった。 そして、人間へ伝染する。 再読して、人間のあり方を見つめたくなる本である。 ペスト (新潮文庫) 作者:カミュ …

読書記録88(2020年21冊目) 督促OL修行日記 榎本まみ 著 文春文庫 2020/04/26

本書で初めて知ったのだが、コールセンターは高温多湿であり、ずっとしゃべり続けるからウイルスの培養土なのである。初日早々にインフルエンザにかかってしまい倒れた若者のエピソードも書かれてある。 著者は、人間観察が巧みな人であることは間違いないし…

読書記録87(2020年20冊目) 人は皆「自分だけは死なない」と思っている 山村武彦 著 宝島社 2020/04/18

日本国内における防災で言われてきた安全対策が実は多くは間違いであることが検証され、確実な安全対策を述べていきます。 全国民、必読書です。 本書で書かれた記事で印象的な文章があります。アメリカでは地震が起きた場合、住民の皆さんはガスを消してく…

読書記録86 リヴァイアサン4(2020年19冊目) トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020/04/12

86 ホッブズは、アダムが、食べた後、神の脅しどおりに死なずに900年もいきたことがわからない、と鋭い疑問を述べている。 正直言って、第三巻と第四巻は、聖書や教会権力に対する批判なのであるが、神学がわからない私には一体、何を書いているのかがわから…

読書記録 2020年3月

3月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1915ナイス数:14リヴァイアサン〈2〉 (岩波文庫)の感想第2巻目は国家政体の構想や分析に踏み込む。それは第1巻の人間の諸特性を踏まえての洞察である。 ホッブズは臣民という単語を使用しているので、「王…

読書記録85(2020年18冊目) リヴァイアサン3 トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020/04/05

教会権力を分析し、批判している。 コモン・ウェルスとの信約の背景には教会権力とは何か?聖書とは何か?という神に対する分析がある。 我々が、普段、何気なく、使用する社会契約的な思考には、ユダヤ=キリストの神との契約という概念が土台として存在す…

読書記録84(2020年17冊目) リヴァイアサン2 トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020年3月29日

ホッブズは、ただ集まった人々は群衆と捉え、人民と違うと考えている。 第2巻目は国家政体の構想や分析に踏み込む。それは第1巻の人間の諸特性を踏まえての洞察である。 ホッブズは臣民という単語を使用しているので、「王権派」のように見えるが、イギリス…

読書記録83(2020年16冊目) リヴァイアサン1 トマス・ホッブズ 著 岩波文庫 2020/03/29

読み始めたばかりだが、ホッブズは国家を人間に似せた人工人間として構想している。重要なことは、国家が人工として意識されていることだ。この考えは、日本の伝統がなんとやら、と言いたがるロマン主義者には、屈辱的な思想であろう。 第一巻、読了。コモン…

読書記録 2020年2月冊数

2月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1945ナイス数:14反天皇制論 (1975年)の感想天皇制へ闘うものは差別に闘うこと、差別に闘うものは天皇制へ闘うこと、という「沖縄から見た天皇制」に書かれた言葉に私は同意する。読了日:02月29日 著者: …

読書記録82(2020年15冊目)  西洋哲学史 近代から現代へ 熊野純彦 著  岩波新書 2020/03/14

デカルトから現代哲学までたどる哲学の歴史書である。 本書で知ったが、カントはフランス革命を静かに共感し、ヘーゲルは熱狂的に支持したのである、ということである。 だからといってカントは保守的な哲学人ではない、むしろ、最もラディカルな哲学者であ…

読書記録81(2020年14冊目)  フランス革命 歴史における劇薬 遅塚忠躬 著 岩波ジュニア新書 2020/03/14

^_^ 本書を読むとわかるが、重税に喘ぐ農民や民衆が王政を倒すこと、ルイ16世をギロチンで殺すことは、正義以外何者でもない。であれば、我々、日本国民が、税金を大嘗祭という私的流用したナルヒトを殺害しようが、それもまた正義以外何者でもない。 フラン…

読書記録80(2020年13冊目)  西洋哲学史 古代から中世へ 熊野純彦 著 岩波新書 2020/03/14

西洋哲学の歴史を古代ギリシャからたどる哲学入門書のごとき書物です。 本書は、中世までです。 暗黒の中世と言われたその時代の哲学が、デカルトの哲学を形つくる思考を巡っていたことを説き明かしたことに私は啓蒙されました。 哲学の強大さ、を知るとても…

読書記録79(2020年12冊目)  インターネットが壊した「こころ」と「言葉」 森田幸孝 著 幻冬舎 2020/03/14

69 パソコンにより短時間で作業が進んだ反面、その短時間で済む作業量が増えてしまい、精神疾患に罹患する人が増加していることを指摘している。それは、鋭い指摘ではないだろうか。著者は、インターネットやSNSの危険性、Appleの専制独裁制を批判し、オープ…

読書記録78(2020年11冊目) 反天皇制論 新日本文学会編 亜紀書房 2020/02/29

天皇制へ闘うものは差別に闘うこと、差別に闘うものは天皇制へ闘うこと、という「沖縄から見た天皇制」に書かれた言葉に私は同意する。 反天皇制論 (1975年) メディア: -

読書記録77(読書記録2020年10冊目)  ほんとはこわい「やさしさ社会」 森真一 著 ちくまプリマ―新書 2020/02/22

やさしさには争いをあらかじめ避けたがる予防的やさしさと、間違えたり失敗しても謝罪ができて素直に受け入れられるやさしさがある。 日本社会では、後者の謝罪を認めるやさしさが非常に劣ってしまい、息苦しい社会になってしまっている。その原因が「予防的…

読書記録76(2020年9冊目) Z会速読英単語 改訂第4版 風早寛 著 Z会出版 2020/02/22

読書というより語学勉強をしていたのです。 速読英単語1 必修編 改訂第4版 作者:風早 寛 出版社/メーカー: Z会 発売日: 2004/11 メディア: 単行本

読書記録75(2020年8冊目) 平気でうそをつく人たち M.・スコット・ペック 著 草思社文庫

( ソンミ村虐殺をケースにして集団の悪を論じる章は何度も読み返したくなる。 集団の悪を論じたソンミ村虐殺の章は瞠目すべき文章だが、他の章の人間個人の邪悪性についての探求した認識を我々が本書を読むことで人間に対し、必要以上に善意を抱かなくなるの…

読書記録 2020年1月の冊数

1月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2980ナイス数:3外国人とのコミュニケーション (岩波新書)の感想著者は、チェコのプラハ生まれで、現在はオーストラリアで日本語を教えている方です。 著者は外国人は二重文化能力を要すると述べています。…

読書記録74(2020年7冊目)  なぜヒトの脳だけ大きくなったのか 濱田 穣 著 講談社ブルーバックス

農耕民の前を、狩猟採集民と人類を呼ぶが、本書で初めて知ったが、採集狩猟民ではないか、という説もあることを知った。 脳は脂肪であることも本書で知った。 人類学的への興味がわいてきます。 なぜヒトの脳だけが大きくなったのか 人類進化最大の謎に挑む …

読書記録73(読書記録6冊目)  ヒトは「いじめ」をやめられない 中野信子 著  小学館新書 2020/02/02

73 人は進化の過程で「いじめ」を獲得したのである。 それはなぜ、獲得されたのか。 人が生きるには「集団」を形成するしかなく、その「集団維持」こそが生命線であり、集団行動を乱すものが存在すると、死に直結することもあるので、いわば制裁行動として「…

読書記録72(2020年5冊目) 大人のための精神分析入門 妙木浩之 著 PHP新書 2020/02/02

本書には恐るべきことが書かれてある。精神障害や発達障害を薬物治療してしまうと、パワーアップさせてしまうということである。 精神分析はまだまだ進化過程の学問であることがわかるし、現実に使える「知」であることも本書でわかる。 大人のための精神分…

読書記録71(2020年5冊目)  外国人労働者新時代 井口泰 著  筑摩新書 2020/02/02

( 日本へ渡航し、労働者として働く外国人労働者の実態とその諸問題を分析し、解決の糸口を見出す本です。 外国人が来るから仕事が奪われる、というようなことを言う人に本書を、是非、読んでもらい、事実に触れ、偏見を取り除いてもらいたいです。 外国人労…

読書記録70(2020年4冊読了) 外国人とのコミュニケーション  J.V.:ネウストプニー 著 岩波新書 2020/01/19

( 著者は、チェコのプラハ生まれで、現在はオーストラリアで日本語を教えている方です。 著者は外国人は二重文化能力を要すると述べています。 他国の言語、文化を会得する、だからといって、もともとの出身の言語、文化を捨てる必要はない。 外国人として…

読書記録69(2020年3冊目) サバイバル宗教論  佐藤優 著 文春新書

( とにかく、「知の巨人」の知識が堪能できる。 ちなみに東京教拘置所では土用の丑の日にはウナギがでることも本書で知った。 サバイバル宗教論 (文春新書) 作者:佐藤 優 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/02/20 メディア: 新書

読書記録68(2020年2回目)  消える学力、消えない学力 算数で一生消えない論理思考力を育てる本 田中保成 著 ディスカバー・トェンティワン 2012/01/12

0000000008268 消える学力、消えない学力 算数で一生消えない論理思考力を育てる方法 (ディスカヴァー携書) 作者:田中 保成 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン 発売日: 2008/08/18 メディア: 新書