読書のブログ 記録代わりに

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読書記録73(読書記録6冊目)  ヒトは「いじめ」をやめられない 中野信子 著  小学館新書 2020/02/02

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人は進化の過程で「いじめ」を獲得したのである。

それはなぜ、獲得されたのか。

人が生きるには「集団」を形成するしかなく、その「集団維持」こそが生命線であり、集団行動を乱すものが存在すると、死に直結することもあるので、いわば制裁行動として「いじめ」は獲得されたのである。「いじめ」は向社会性の産物であることがわかる。

だが、実際の学校現場の「いじめ」には対処しなければいけないので、著者は、警察を介入させたり、こわもての男を巡回させたり、「防犯カメラ」を設置するよう提案する。人権侵害ではないか、という人は「いじめ」をどうやって防止できるのか、教えてほしい。実際、現在の日本の学校教育の「いじめ」は被害者にとってはこの世の地獄である。その地獄を根絶しなければならない。

 

 

ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)

ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)