読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

読書記録75(2020年8冊目) 平気でうそをつく人たち M.・スコット・ペック 著 草思社文庫

(f:id:adhddeshita:20200209134437j:image

ソンミ村虐殺をケースにして集団の悪を論じる章は何度も読み返したくなる。

集団の悪を論じたソンミ村虐殺の章は瞠目すべき文章だが、他の章の人間個人の邪悪性についての探求した認識を我々が本書を読むことで人間に対し、必要以上に善意を抱かなくなるので、地に足が立って物事を考えられるようになる。

本書で理解できることは、一見、常識人に見える人間もまた邪悪な心理を無意識に抱いてしまい、行動に出てしまうことだということである。その邪悪性を我々が理解できていれば、現実社会での幻滅はなくなるだろう。