読書のブログ 記録代わりに

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読書記録24 戦後日本の労働運動  大河内一男 著  岩波新書 2019/04/06


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労働省ができたのはGHQ占領日本での社会党片山内閣のとき、激越な労働運動に対応した苦肉の策だったことも本書で私は初めて知った。

本書は労働運動からみた経済史ともいえる。

本書は昭和20年代から30年代にかけての労働運動を中心に書いてあるが、そのときでも企業別組合は本工・常用工、本社員としての正職員だけが加入を認められ、臨時工、社外工、臨時職員は認められていなかった。

戦後まもないころから、すでに現在に至る非正規への労組の締め出しは行われていたのである。

戦後労働運動の歴史を概観できる重要な書物です。