読書のブログ 記録代わりに

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読書記録7 日本はなぜ敗れるのか 山本七平 著 角川oneテーマ21 2019/01/20

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西郷隆盛は本書を読むとわかるが、全く戦争ができないどころか、ウドの大木にさえ感じられる。
西郷隆盛は、西南戦争娘子軍を組織した。
太平洋戦争の女子挺身隊に通ずる「大和魂」のくだらなさだ。

左翼連中に嫌われている山本七平ですが、日本のダメぶりの本質を衝いています。
西南戦争の動機がわからない、の一言には日本のダメぶりの本質がその一言に凝縮されています。

山本七平は、反省とは過去の事実をそのまま見せることである、と述べている点からし歴史修正主義者ではない。

西南戦争と太平洋戦争の動機や目的がみえない、と山本七平は述べている。
さらにだ、山本は十五年戦争と日本は威張っているが、アメリカはベトナム戦争を21年している、と日本がいかにダメかを滔々と述べている。ついでに山本は戦後労働運動も大日本帝国の組織や戦法と変わりない、とぶった切っている。そして、本多勝一を批判している。本多は批判されてしかるべき小天皇ですから、それは私は説得力を感じた。