読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

読書記録 2019年5月 読んだ本リスト

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2201
ナイス数:13

魂鎮への道―BC級戦犯が問い続ける戦争 (岩波現代文庫)魂鎮への道―BC級戦犯が問い続ける戦争 (岩波現代文庫)感想
本書は南方戦線で痛ましい戦争体験に遭遇した大日本帝国軍を掘り起こすルポルタージュです。著者自身が、有期刑の戦犯であり、絞死刑とわけ隔てたものは何なのか。自己反省を伴いながら、中国大陸での大日本帝国軍の残虐性を指弾し、戦争の悲惨さを訴える「重厚な本」です。 本書を読むと、戦争がいかに狂気かわかります。 必読書です。
読了日:05月26日 著者:飯田 進
天皇の軍隊 (朝日文庫)天皇の軍隊 (朝日文庫)感想
いかに天皇の軍隊が中国大陸で残忍、残虐なことをしてきたかをたどる歴史ルポルタージュです。 本書で初めて知ったが、天皇の軍隊は、食料がなくなると中国人を殺して食べたのだ。 おそろしや、天皇の軍隊!
読了日:05月26日 著者:本多 勝一,長沼 節夫
天皇制と民衆 (1976年) (UP選書)天皇制と民衆 (1976年) (UP選書)感想
古代律令制がなぜ倭国で進行したか。読み始めなので古代史の部分だけのメモです。 なんと、唐に対して新羅と対抗できうる国家体制をつくるというという政治理念とともに、天皇が祭り上げられていくのである。さらに、倭国新羅とほぼ平行して律令制を作っていく。 古代天皇制についての知識も得られますが、やはり、注目すべきは明治以降の近代天皇制である。近代天皇制の分析が情緒に流れず、論理的に暴いていきます。 かつて、歴史学天皇制について情緒に流れない社会科学的な批判で対峙していたことが本書から伝わります。
読了日:05月26日 著者: 
いかそう日本国憲法―第九条を中心に (岩波ジュニア新書)いかそう日本国憲法―第九条を中心に (岩波ジュニア新書)感想
湾岸戦争当時の「第9条論争」をよく理解できる本だ。 湾岸戦争当時、柄谷行人湾岸戦争に反対しない者は今後の戦争も反対しないだろう、と予言していたが、実際、日本は戦争に反対できないでいる状態へ追い込まれていく。 それが先の「個別的自衛権は合憲」という主張が多くなったことだ。 そして、本書が「防衛庁防衛省へ格上げするかもしれません」と述べているように、防衛庁防衛省へ格上げした。 日本は着々と戦争へ向かっている。
読了日:05月06日 著者:奥平 康弘
野党協力の深層 (詩想社新書)野党協力の深層 (詩想社新書)感想
読後、やはり小沢一郎はキレモノか、と思ったが、 その後、読んだ、奥平康弘氏の「いかそう日本国憲法」(岩波ジュニア新書)で木端微塵に小沢一郎の「国際貢献論」が粉砕されていて、キレモノの評価をやはりやめる。 文中が「和暦」表記であるので、時代感覚がつかめない。 著者が不破哲三の兄貴の上田耕三郎の晩年と親しかったことがわかるレア政治知識の本でもある。
読了日:05月06日 著者:平野貞夫
知的トレーニングの技術〔完全独習版〕 (ちくま学芸文庫)知的トレーニングの技術〔完全独習版〕 (ちくま学芸文庫)感想
知の身につけ方のハウトゥー本。 元は別冊宝島から刊行されていた本である。 山口昌男だとかジャン・ボードリヤールだとか、時代を感じさせる。
読了日:05月06日 著者:花村 太郎
憲法と天皇制 (岩波新書)憲法と天皇制 (岩波新書)感想
ヒロヒトが死んだときに発表された憲法天皇についてとは何かを、憲法学者が明解に示す極めて重要な本です。 昨今、アキヒトからナルヒトへ代替わりしたばかりだから、なおさら、天皇制と憲法の関わりを知る上で重要な本です。
読了日:05月06日 著者:横田 耕一

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