読書記録125(2020年58冊) 炎と怒り トランプ政権の内幕 マイケル・ウォルフ 著 2020年11月15日読了
ヒラリーとの大統領選挙で、民主党の地盤でもある労組が強く白人労働者たちが生活する地域をトランプが勝利できたのは、私が現在、途中まで読んだ「炎と怒り トランプ政権の内幕」によると、バノンの戦略でトランプが奪いとったものだということを私は、その本で知り得た。バノンは、ラストベルトの白人労働者に焦点を定めて、トランブに経済のことを演説させたのだ。もっとも、山本太郎と同じくにわか仕込みの知識ではある。
本書を読んでいると、ヘンリー・キッシンジャーの名前が出てきて、私の目の錯覚か、と考え、便利なWikipediaでヘンリー・キッシンジャーの欄を読むと、まだ、生きているではないか。だから、ヘンリー・キッシンジャーの名前が出てくるのか。ヘンリー・キッシンジャーの手を借りて、娘婿クシュナーが準備し、トランプと習近平の会合がフロリダで行われる。
トランプの娘婿・クシュナーは、トニー・ブレア元首相から後援されていたり、ヘンリー・キッシンジャーへ依頼できるくらいの有能な政治家ではないのか。
クシュナーは、ユダヤ人だから、エルサレムにアメリカ大使館を置く、と提案したのもクシュナーである。この判断は、間違いかもしれないが、バノンでは、スペンサー率いるネオナチ集団に気に入られるような反ユダヤへ向かうので、クシュナーから見てみたら、義父トランプ大統領のために、ユダヤ人を味方につけようとしたのだ。
トランプ政権の恐るべき内幕を描いた本である。トランプ娘婿クシュナーとイヴァンカとバノンは対立し、内部抗争が激しい。ロシア疑惑はクシュナーが関わっていたこともわかる。バノンはロシア疑惑には関与していない。
本書はトランプ政権の内幕を描いた本だから仕方がないのかもしれないが、日本政府が安倍晋三とトランプは良好と思い込みたがるのはもはや迷信だが、アメリカのジャーナリストは、安倍晋三とトランプの関係など一顧だにしていない。安倍晋三の単語は本書では、一回しかない。しかも、安倍晋三とゴルフをするため、トランプはホテルで待っている、というようなその程度だ。
私は、本書を読み、政治の見方に人間ドラマ的要素で見ることを学んだ。