読書のブログ 記録代わりに

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読書記録143(2021年8冊目) マルクス主義入門 水田 洋 著  現代教養文庫 読書期間2月4日~7日

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入門書にしては詳細に書いてある。なんと、最初は、本書は、カッパブックスだったのだ。当時の光文社は、凄すぎる。

マルクスエンゲルスの思想から始まり、ベルンシュタイン、カウツキーを経て、レーニンスターリンへと至り、中ソ論争、アメリカのマルクス主義、イギリスのニュー・レフト、新左翼などなど、マルクス主義をほぼ概観、研究した圧倒的な書物である。

こんな素晴らしい本がカッパブックスから出ていて、それを現代教養文庫へ収録した。

社会科学が強かったころの出版時代のモニュメントとしたい。

そして、圧倒的なのが、巻末の文献の異常な多さである。

恐るべし、水田洋。しかもまだ生きているではないか。凄すぎる。