読書のブログ 記録代わりに

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読書記録30 天皇制と民衆 後藤靖 編 東京大学出版会 2019/05/26

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古代律令制がなぜ倭国で進行したか。読み始めなので古代史の部分だけのメモです。

なんと、唐に対して新羅と対抗できうる国家体制をつくるというという政治理念とともに、天皇が祭り上げられていくのである。さらに、倭国新羅とほぼ平行して律令制を作っていく。

古代天皇制についての知識も得られますが、やはり、注目すべきは明治以降の近代天皇制である。近代天皇制の分析が情緒に流れず、論理的に暴いていきます。

かつて、歴史学天皇制について情緒に流れない社会科学的な批判で対峙していたことが本書から伝わります。