読書のブログ 記録代わりに

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読書記録117 (2020年50冊) ヒトはなぜ神を信じるのか 信仰する本能 ジェシー・ベリング 著 化学同人 2020年09月15日読了

 

 

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シスターから、信仰する以前に、この本を読んだ方がいいと勧められて読んだ。

人間は「心の理論」があるがゆえ、「神」を脳内で作ってしまうのだ。

進化生物学的にみると、人類は、原始社会は、小さな集団で、住む場所も狭く、そのような集団では、集団社会を乱すものには罰が下される。その罰が下されるのではないかという脳内で生まれた概念が「神」である。そう考えると、信仰は本能と言えるかもしれない。

ちなみに、神が罰を下すとなると、神がいない仏教の輪廻転生で死後、昆虫になったりするのは、誰が罰を下しているのか、という面白い問いを文中に書いている。

ほかに、オラウターンは、逃げるメス・オラウターンをレイプするのだ。そして、悲しいことに、生物学者の一団の中の女性が、油断したすきにオラウターンからレイプされてしまったのだ。

エピソードを織り交ぜながら、「神」に迫るサイエンス・ノンフィクションである。

 

 

ヒトはなぜ神を信じるのか―信仰する本能

ヒトはなぜ神を信じるのか―信仰する本能