読書記録116(2020年49冊) なぜ人は宗教にハマるのか 島田裕巳 著 河出書房新社 2020年9月10日読了
私が覚えている最初の宗教体験は、親族が集まり、葬式や法事で、僧侶が木魚を叩きながら、読経しているときの正座している、その足の痺れである。そして、その後、親族一同の食事になり、大人の男たちは、酒が入り、宴会になる。そうなると、子供の私は、従兄弟や兄弟とともに、別室へつれていかれ、寝るしかないのであった。それが、私の覚えている、最初の宗教体験だから、宗教にハマりようがない。
本書は、宗教を通じて、組織の熱狂の危険性を指摘している。
本書を読み、初めて知ったのは、ミッションスクールのしつけは厳しく、なんと、僧侶の娘がしつけが厳しいというだけの理由で入学させられてしまうこともあるということを知った。
宗教について基礎的な、というか、意外な知識を得られる本である。