読書記録47 心が折れる職場 見波利幸 著 日経プレミアシリーズ 2019/07/26
本書は、心が折れてしまう職場とは、一定の共通点があることを示している。
それは、一言で言えば、上司が部下の作業に無関心ということだ。
例えば、普段から、パワハラみたいな体育会系上司で、部下が心が折れてしまうかというとそうでもないのである。部下が困ったらすかさず「どうだ、俺に見せてみろ」という上司がいる部下だと心は折れにくいのである。但し、単なるパワハラ上司は論外である。逆に静かでパワハラをしなさそうな上司で部下が心を折れてしまうことがある。部下が困って上司へ相談したら「それは君の仕事だろ」といって部下任せにして、部下がその仕事を終えて上司へ見せたら「ダメだ」といい、そして、部下が相談したら「それは君が考えること」と全く取り合わない、上司は上司自身の仕事しか考えていないような職場では部下の心は折れてしまう。
つまり、無関心ということだ。
本書では無関心とは記述はしていないが、私の感想では無関心である。
ほかに、仕事ができる上司も部下の心を折ってしまう、など、各種ケースが書かれてある。
本書は、激烈な企業社会で生きる我々の必読書ともいえる。