読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

読書記録149(2021年14冊目) 刑法入門 山口厚 著 岩波書店  読書期間2021年3月3日~7日

刑法にはなぜ罰則があるのか、という初心者の疑問に答えるような形で書かれてあるが、刑法独自の法律用語が頻出するので、頭脳をフル回転しないと、理解できない。 また、刑法独自の考え方に沿って理論として説明しているのも、難解といえば難解である。 刑…

読書記録148(2021年13冊目)ペレストロイカ ミハエル・ゴルバチョフ 著 講談社 読書期間2021年2月27日~3月2日

ー 途中でくたびれて、最後まで読むことができませんでした。 しかし、ゴルバチョフの世界平和、核廃絶への熱い情熱は伝わってきた。ゴルバチョフは、絶えず、レーニンへ戻る。それが、ペレストロイカの核心である。 ペレストロイカ 作者:ミハイル ゴルバチ…

読書記録147(2021年12冊目) 選択 2020年8月号  選択出版 読書期間2021/02/22~27

2020年8月号だが、この雑誌の記事の分析とおりに現実が進んでいることに驚きを禁じざるを得ない。

読書記録146(2021年11冊目) 人間の叡智 佐藤優 著 文春新書 読書期間2021年2月20日~21日

佐藤優氏は、現在、新・帝国主義の時代と捉え、我々、日本人の生き残り方を見つけていく。基本的に反革命が佐藤優氏の立場だから、ある意味、リアルに見ている。 内容は半端なく難解だが、文章は読みやすいので、2日で読めた。 難解と2日で読めた、というの…

読書記録145(2021年10冊目) 外套・鼻 ゴーゴリ 著 岩波文庫 2021年2月15日~18日

ゴーゴリーの「外套」は黒澤明の「生きる」を想起させるヒューマニズムあふれる作品である。 「鼻」はユーモラスな小品で、ロシアの圧政に苦しむ人民の「癒し」になったのではないか。 すばらしい小説を堪能できた。 外套・鼻 (岩波文庫) 作者:ゴーゴリ 発売…

2021年1月読書記録まとめ

1月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2071ナイス数:12速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版の感想 生活の合間に時間を見つけては、英語を独学で学ぼうと考え、適当にブックオフで本書を見つけ、買ってきて、文章を読んだり、書いたり、音読したり…

読書記録144(2021年9冊目) 地球の洞察 J・ベアード・キャリコット 著  みすず書房 読書期間2月7日~2月14日 

環境倫理を地球上の伝統思想からポストモダンに分け入り、論じる書物である。 ユダヤーキリスト教、ヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教、老荘思想、儒教、インディアンの教え、インディオ、ポリネシア、アフリカ人らの伝統思想、ポストモダンの思想に分け入り、…

読書記録143(2021年8冊目) マルクス主義入門 水田 洋 著  現代教養文庫 読書期間2月4日~7日

入門書にしては詳細に書いてある。なんと、最初は、本書は、カッパブックスだったのだ。当時の光文社は、凄すぎる。 マルクスとエンゲルスの思想から始まり、ベルンシュタイン、カウツキーを経て、レーニン、スターリンへと至り、中ソ論争、アメリカのマルク…

読書記録142(2011年7冊目) 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」 渡邊 格 著 講談社 読書期間2月1日~4日

本書は、著者の父が学者であり、その学者の父ととともにハンガリーへ同伴し、それまでの「愚行」を反省し、そして、何をしてよいのかわからない息子へマルクスを読ませた結果、息子は「天然菌」と「自然栽培」のパン屋を開くまでの試行錯誤を繰り返す本であ…

読書記録141(2021年6冊目)Z会速読英単語改訂第5版 風早寛 著 Z会出版 読書期間 約1年くらい

生活の合間に時間を見つけては、英語を独学で学ぼうと考え、適当にブックオフで本書を見つけ、買ってきて、文章を読んだり、書いたり、音読したりした。 同時にラジオ英会話も行った。 果たして英語力が身についたのか、自分ではわからない。 とにかく、たく…

読書記録140(2021年5冊目) 異常な契約 TPPの仮面を剥ぐ ジェーン・ケルシー 編著 農文協 読書期間2021年1月21日~31日

本書は、ニュージーランドやオーストラリアを例にあげて、極端な規制緩和、アメリカとのFTAで、ニュージーランドやオーストラリアはいかに被害を蒙ったか、など詳細にわたって18人もの著者が分析し、そしてTPPとは何か?をつきつけるきわめて重厚な一冊であ…

読書記録139(2021年4冊目) オイディプス王 ソポクレス 著 岩波文庫 読書期間1月18日~20日

フロイトのエディプス・コンプレックスは、『オイディプス王』からとられた疾患名である。しかし、私は53歳になって、はじめてこの偉大な悲劇『オイディプス王』を読み、フロイトのエディプス・コンプレックスとのずれを感じた。 フロイトは、息子が自分の母…

読書記録138(2021年3冊目) 幸福について人生論 ショーペンハウアー 著 新潮文庫  読書期間1月12日~18日

皮肉と諧謔、ユーモアが混じり、たのしめる一冊である。 しかし、改行がなく長文がひたすら続くので、読むのに難儀する。 そして、当然、哲学的な知識もそれとなく要求される。 実は、厄介な本である。 幸福について―人生論 (新潮文庫) 作者:ショーペンハウ…

読書記録137(2021年2冊目) 医者井戸を掘る 中村哲 著 石風社 2021年1月7日〜1月12日

医師・中村哲先生の男らしさと頭のよさ、そして人命救助にかける強い情熱がアフガニスタン社会に受け入れられ、タリバンさえ味方にもした。 アフガニスタンで西洋人やアメリカ人の悪口をいうものはいるが、決して、中村哲先生を悪く言う人はいない。 旱魃に…

読書記録136(2021年1冊目) テレビが伝えない憲法の話 木村草太 著 PHP新書 2021/01/04〜2021/01/07

本書は、日本国憲法をわかったつもりやわかりやすいフレーズで解釈しスローガンにしてしまう人たちを批判している。 それもまた、ユーモラスな形式で分析し、論証し、批判する。 わかったつもりの代表の一つに国民主権と三権分立である。 国民主権と三権分立…

読書記録135(2020年68冊目) 初学者のための憲法学 麻生多聞ほか著 北樹出版 2020/12/30〜2021/01/03

法に関する書物を読むと、法に対しての新しい知見を得られる。 例えば、本書では、日本国憲法は、諸外国には見られない刑事手続きの詳細な規定が定められてあり、このことが日本国憲法の特徴だというようなことが書かれてある。 また、本書は、常に日本国憲…

読書記録134(2020年67冊目) ハーバードケネディスクールからのメッセージ 池田洋一郎 著 英治出版 2020年12月23日~30日読書期間

134 本書こそ、まさに、最後のいくつか列挙した結論さえ読めばすべてがわかってしまうような本の見本である。本書の結論で使われたキーワードである「role」は、本書では、最後の結論さえ読んで、全部を通読し、時間を無駄にしないように、というのが本書の…

読書記録133(2020年66冊目) 武器としての決断思考 瀧本哲史 著 星海社新書 2020年12月23日読了

ディベートという日本では馴染みのない議論形式を応用して、自分の人生を自分の頭と足で決めていくことを勧める本である。 ディベートとは、ある具体的な問題に対し、賛成、反対のどちらかにつき、準備を整えて議論していくルールに則った一種のテクニック・…

読書記録132(2020年65冊目) 独学術 白鳥春彦 著  ディスカバー21 2020年12月20日読了

カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの共著『共産党宣言』を幼稚な感情論と言い切ってしまう著者の本の読み方である。 著者は「学習」と「独学」は全く別次元だと語っている。 学習とは「まねる」というような子供の行為であり、大人は「独学」して…

読書記録131(2020年64冊目)   グーグル秘録 完全なる破壊 ケン・オーレッタ 著 文藝春秋 2020年12月20日読了

グーグルは、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンのエンジニア2人が意気投合し、創業した「検索」を目的としたIT企業である。 無料をアピールしているため、著作権保護にこだわる既存のメディアである新聞、出版社、テレビ局、映画産業から目の敵にされてしま…

読書記録130(2020年63冊目) ラジオ英会話2020年11月号 日本放送出版協会 2020年12月6日読了

私は、英語の勉強として、ラジオ英会話をしている。 アプリを使って行っているので、一か月遅れである。 NHK語学講座のアプリは以下からダウンロードできる。 お手持ちのスマートフォンにインストールして勉強されたらいかがでしょうか。 www2.nhk.or.jp 私…

読書記録129 (2020年62冊)選択2020年7月号 選択出版  2020年12月06日読了

本書で知り得たこと。 1.アメリカが南米不法移民を新型コロナウイルス検査をせずに帰還させるのでアメリカが新型コロナウイルスの輸出国になってしまったこと。 2.ロシアのツンドラが10万年に1度という異常高温で危険なことになっていること。 ほかにも濃い…

読書記録128(2020年61冊) 自壊するアメリカ 赤木昭夫 著 ちくま新書 2020年11月28日読了

サウジアラビアは失業率30%であることを本書で知る。そんな国だとアルカイダが生まれてもおかしくない。アルカイダはサウジアラビア王室に不満を抱き、イスラムの聖地・メッカ近くに米軍基地があることに怒りを懐き、9.11同時多発テロが起きたことがわかる。…

読書記録127(2020年60冊) 「官僚」がよくわかる本 寺脇研 著 アスコム 2020年11月26日読了

本書を読んでいる途中だが、官僚という生き物に問題があることがわかる。例えば、民主党政権のとき、長妻昭厚労大臣が厚労省へ初登庁した日、官僚は誰も挨拶をしなかったのだ。 民主党政権は、自民党と癒着した官僚を、日本国憲法第15条の条文通りに「全体の…

読書記録126(2020年59冊) ロビンソン漂流記 ダニエル・デフォー 著 新潮文庫 2020/11/24読了

現在、私は、ダニエル・デフォーの「ロビンソン漂流記」を読んでいるが、主人公・ロビンソンの見方は、文明を知っている者から見た、孤独な遭難者の見方である。もともと、未開人であれば、ロビンソンのような見方はしないが、未開人は集団生活をしている。…

2020年10月読書の記録 3冊

10月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:2755ナイス数:5外国語の学び方 (1962年) (岩波新書)の感想外国語を学ぶのは継続、それしかない。 そして、よき師に巡り合うこと。 あとがきには、正しい方法でやっていても、単語をすぐ忘れてしまう、と…

読書記録125(2020年58冊) 炎と怒り トランプ政権の内幕 マイケル・ウォルフ 著 2020年11月15日読了

ヒラリーとの大統領選挙で、民主党の地盤でもある労組が強く白人労働者たちが生活する地域をトランプが勝利できたのは、私が現在、途中まで読んだ「炎と怒り トランプ政権の内幕」によると、バノンの戦略でトランプが奪いとったものだということを私は、その…

読書記録124(2020年57冊) 余は如何にして基督信徒となりし乎 内村鑑三 著 岩波文庫 2020年11月8日読了

本書は原文は英文である。 英文の特徴を備えているので、日本よりも早く海外で翻訳がなされたのである。 原文は英語で、日本語訳が最も遅く、著者の内村鑑三が死んでから昭和になってはじめて翻訳されたのである。署名の「余は如何にして基督信徒となりし乎…

読書記録123(2020年56冊目) 外国語の学び方 渡辺照宏 著 岩波新書  2020年10月29日読了

外国語を学ぶのは継続、それしかない。 そして、よき師に巡り合うこと。 あとがきには、正しい方法でやっていても、単語をすぐ忘れてしまう、といったようなことでやる気をなくし、あきらめてしまう、というようなことが書かれている。 あとがきを読んで、私…

読書記録122(2020年55冊)  聖書  日本聖書協会 発行  2020年10月25日読了

2年位前から少しずつ聖書を読んできた。 私は、キリスト教にもユダヤ教にも信仰心はない。 教養として身に着けたいだけであった。 発見だったのは、イエス・キリストと12使徒を迫害しようとしてきた者へペトロが剣で耳をそぎ落とし、イエス・キリストが「も…