読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

読書記録48 ブラック企業、世にはばかる 蟹沢孝夫 著 光文社新書 2019/07/28

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転職支援コンサルタントが書いた日本企業の構造的問題をえぐる。

労働法的なことは書かれていないが、なぜ、多くの企業がブラック企業になっていくかが転職支援の体験から抽出して書いています。

 

ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)

ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)

 

 

 

読書記録47 心が折れる職場 見波利幸 著 日経プレミアシリーズ 2019/07/26

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本書は、心が折れてしまう職場とは、一定の共通点があることを示している。

それは、一言で言えば、上司が部下の作業に無関心ということだ。

例えば、普段から、パワハラみたいな体育会系上司で、部下が心が折れてしまうかというとそうでもないのである。部下が困ったらすかさず「どうだ、俺に見せてみろ」という上司がいる部下だと心は折れにくいのである。但し、単なるパワハラ上司は論外である。逆に静かでパワハラをしなさそうな上司で部下が心を折れてしまうことがある。部下が困って上司へ相談したら「それは君の仕事だろ」といって部下任せにして、部下がその仕事を終えて上司へ見せたら「ダメだ」といい、そして、部下が相談したら「それは君が考えること」と全く取り合わない、上司は上司自身の仕事しか考えていないような職場では部下の心は折れてしまう。

つまり、無関心ということだ。

本書では無関心とは記述はしていないが、私の感想では無関心である。

ほかに、仕事ができる上司も部下の心を折ってしまう、など、各種ケースが書かれてある。

本書は、激烈な企業社会で生きる我々の必読書ともいえる。

 

心が折れる職場 日経プレミアシリーズ

心が折れる職場 日経プレミアシリーズ

 

 

 

読書記録46 「うつ」からの社会復帰ガイド うつ・気分障害協会 編  岩波アクティブ新書 2019/07/26


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本書は、うつ病うつ状態にかかり、休職中の生活、病気との付き合い方、そして復職までの社会復帰を導くよき本であることは間違いない。

しかし、本書のような社会復帰は現在の劣化した労働環境では、「理想」とすら言えるのである。会社側は復職した従業員を厄介な奴だとしか見ていないのである。そして、また、ストレスが起きてうつへ至ってしまう。

改善すべきは、会社側の精神構造と労働環境である。

 

「うつ」からの社会復帰ガイド (岩波アクティブ新書)

「うつ」からの社会復帰ガイド (岩波アクティブ新書)

 

 

 

 

読書記録45 治す!うつ病、最新治療 リーダーズノート 編 リーダーズノート 2019/07/26

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光トポグラフィーで可視化し、TMS治療、認知行動療法でうつを克服する利点を記述している。

かといって抗うつ薬を敵視もしていない。

比較的、バランスがある記述で、安心して読めます。

 

治す! うつ病、最新治療 ──薬づけからの脱却

治す! うつ病、最新治療 ──薬づけからの脱却

 

 

 

読書記録44 ここまで来た!うつ病治療 NHK取材班  宝島社 2019/07/26 

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TMS治療の利点を伝える箇所は、確かにうつ病患者に朗報を与える記述だが、いかんせん、保険適用が、既存の抗うつ剤の治療で効果が認められなかった成人に限られるのである。保険適用ができる医療機関は、精神科を標榜している医者や常勤の専門医がいることなどの施設基準のほか、日本精神神経学会帝人ファーマ社が主催する講習を受講することなどの条件が必要である。但し、本書では、保険適用の記述はない。保険適用でなく自由診療だと、1回が12000円、それを数回行う。相当な金額が必要である。もっとも、保険でも3割負担なので1回3600円である。

ただ、こういう見方もある。投薬治療でダラダラ受診していたら、2~3年でTMS治療数回分くらいの出費になってしまう。であるので、見方を変えれば、TMS治療でうつを改善したほうが良いともいえる。

ちなみに、偏桃体をへんとう体と記述するのは、読者を馬鹿にしているとしか見えない。

 

NHKスペシャル ここまで来た! うつ病治療

NHKスペシャル ここまで来た! うつ病治療

 

 

 

 

読書記録43 外務省に告ぐ 佐藤優 著 新潮文庫 2019/07/18

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以前から、私は佐藤優マルクスも論じることができ、なおかつ、右寄りの主張もできるのかが、不思議だった。本書の「亡き母にとって沖縄と日本」を読み、私はその不思議がすっきりした。

そして、佐藤優は月間1000枚を原稿に書ける驚異的な持ち主だが、その才能も「亡き母にとって沖縄と日本」を読み、納得できた。それは琉球語にとっての「魂」を表す「マブイ」に関わることなのだ。

もっとも私が考えるには月間1000枚という驚異的な枚数を稼ぐにはパソコンのキーボード入力が早く正確なのだろう、と考えた。このパソコンの能力はあくまで私の憶測である。その能力こそ外務省でワープロを叩きながら訓練した結果だろう、と私は考えるのである。

 

外務省に告ぐ (新潮文庫)

外務省に告ぐ (新潮文庫)

 

 

 

 

 

読書記録42 枝野幸男、魂の3時間大演説 ハーパー・ビジネス・オンライン 編 扶桑社 2019/07/17

 

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現在、参院選選挙真っ最中のさなかですが、改めて枝野幸男氏の演説をまとめた本書を読み、選挙投票先を決める判断材料にすべきだと思います。

本書は、簡潔に安倍政権の問題点を指摘しています。

安倍晋三が枝野を嫌がる理由も本書を読めばわかります。

枝野のような能力がある政治家が埋もれてしまうのは残念だと私は考えます。

現在、山本太郎の派手な選挙活動が取りざたされており、まるで庶民を代弁したかのような盛り上がりをネットで取りざたされていますが、山本太郎は感極まって「泣く」ような情緒不安定ではないかと疑う感情を持っていたり、「本気」というようなヤンキー煽り言葉を使用したり、とても品位があるとは私には感じられません。

枝野は「本気」というようなヤンキー煽り言葉を使わず、事実と理論で演説をします。

演説とは何かがわかる本です。

 

緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」