読書のブログ 記録代わりに

読書した本を記録代わりに感想などを含めて書いていくブログです。

読書記録17 インチキ科学の解読法 マーティン・ガードナー 著 光文社 2019/03/02

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疑似科学を徹底批判する本です。

フロイトを文学的素養がある偉人ではあるがその功績は推測という評価は面白い。

もっと面白かったのはニュートンだ。

ニュートン錬金術と聖書予言解読に人生をささげた人であり万有引力の発見はニュートンからしてみたら余芸のようなものだと捉えられていることを私が本書で知ったことだ。近代科学の祖・アイザック・ニュートンは中世人なのだった。アイザック・ニュートンの原稿をザザビーコレクションで落札したジョン・メイナード・ケインズは、原稿を読んでから、ニュートンは知られるような近代科学の祖の人ではなく、シュメール人のような人だということを述べていたそうだ。

なかなか面白いでしょ。

 

 

 

 

 

 

 

読書記録16 哲学のすすめ 岩崎武雄 著 講談社現代新書 2019/02/25 

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本書はあらゆる学問にも「哲学」が付随しているということを説明していく。

そして、基本的人権とは何か、を哲学からいかに重要であるかを説明する。

哲学を考えなくなった日本人は現在、どうなのか、見ればよい。

そういう意味で「哲学の重要性」を丁寧に説明するとても貴重な本です。

 

 

読書記録 2019/01 まとめ

1月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2454
ナイス数:16

子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)子どものまま中年化する若者たち 根拠なき万能感とあきらめの心理 (幻冬舎新書)感想
私は、縁あって、若者たちと最近、接触することが増え、毎日、苛立たしい思いをさせられているので、たまたま、寄った本屋で本書を見つけ、買い、読んだ。 なるほど、とは思ったが、最近の若者は・・・・という論調でもあり、それは閉口した。 私が、本書を読みながら知りえたことは、発達障害のような振るまいを現在の若者はするということです。 ということは、それに伴い、発達障害の診断が下されているだけではないか、と私は考えました。
読了日:01月31日 著者:鍋田 恭孝
数学的思考の技術 (ベスト新書)数学的思考の技術 (ベスト新書)感想
97ページから99ページの健康保険と「大数の法則」の説明は、健康保険だけではなく、水道にも適用できる説明です。 数学的思考とは「相手の手の内を読む」ということです。 村上春樹へのオマージュ論も収録されています。
読了日:01月31日 著者:小島 寛之
英語の再勉強法―信じられないほど、速く確実に身につく (KAWADE夢新書)英語の再勉強法―信じられないほど、速く確実に身につく (KAWADE夢新書)感想
中学英語を復習し、英語の基礎体力を身につける本です。 本書例文を音読し、書写すれば身につけられる、ということですので、 こつこつ、私は実行しています。
読了日:01月31日 著者:晴山 陽一
腐ったリンゴをどうするか?腐ったリンゴをどうするか?感想
手抜きをいかに止めるか、という組織管理のための本です。
読了日:01月28日 著者:釘原 直樹
数の冒険数の冒険感想
ゼロの発見と成り立ちをこの本で初めて知りました。 51歳になるまでゼロの発見が疑問だった。 だが、本書で、わかりました。 説明すると、そろばんを頭に浮かべてほしいのですが、そろばんのゼロの状態をゼロと呼ぶことにしたということです。
読了日:01月28日 著者:アンナ・チェラゾーリ,泉 典子
日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)感想
西郷隆盛は本書を読むとわかるが、全く戦争ができないどころか、ウドの大木にさえ感じられる。 西郷隆盛は、西南戦争娘子軍を組織した。 太平洋戦争の女子挺身隊に通ずる「大和魂」のくだらなさだ。 左翼連中に嫌われている山本七平ですが、日本のダメぶりの本質を衝いています。 西南戦争の動機がわからない、の一言には日本のダメぶりの本質がその一言に凝縮されています。
読了日:01月20日 著者:山本 七平
論文の書き方 (岩波新書)論文の書き方 (岩波新書)感想
講談社学術文庫「論文の書き方」(澤田 昭夫 著)で本書がとりあげられていて、エッセイのようなものと評されていたがまさしくそうである。 清水幾太郎の神経質さがわかる本でもある。
読了日:01月20日 著者:清水 幾太郎
7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社新書331)7カ国語をモノにした人の勉強法 (祥伝社新書331)感想
語源や文法論なども含めたこの内容で新書はお得です。 私は、本書を読んで、語学は発音から学ぶことが早道とわかりました。 素晴らしい本です。
読了日:01月20日 著者:橋本 陽介
河合塾マキノ流!国語トレーニング (講談社現代新書)河合塾マキノ流!国語トレーニング (講談社現代新書)感想
本書は大学受験用にも、一般人にも使える日本語の文章読解、書き方、そして論理的な考え方や熟語、評論で使われるタームなどを解説している本である。 何回も読んでは自分の日本語力を高めるのに最適な本ではないかと私は考えます。
読了日:01月20日 著者:牧野 剛
発達障害に気づかなかったあなたが自分らしく働き続ける方法発達障害に気づかなかったあなたが自分らしく働き続ける方法感想
今後、私が職場で躓くかもしれない、または躓いた事例を挙げ、どのように対処するかが書かれてある。 私は本書の著者と同様のADHDである。 本書で特に参考になったのが、共感と同感の違いについて書かれてある箇所である。 共感とは、相手の意見を相手の視点で理解する。 同感とは、私も、私も。 この違いである。 両者は似ているようで大きな隔たりがある。 共感には相手のことを尊重し、想像する「思考」が必要なのだ
読了日:01月06日 著者:高山恵子
茶の本 (岩波文庫)茶の本 (岩波文庫)感想
ちなみに巻末に掲載されている英文を読もうとしましたが、私は挫折しました。 ごめん、講談社学術文庫で読んだから、書くところ間違えたけど、いいよねw
読了日:01月05日 著者:岡倉 覚三

読書メーター

読書記録14 天皇制に関する理論的諸問題 神山茂夫 著 三一書房 2019/02/11

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カール・マルクスその人もそうだが、敵階級より内部批判を大量に行い、闘争した。神山茂夫は、日本左翼の黎明期の極左主義へ闘争した。

内部への批判、闘争が理論をマルクスにせよ、神山にせよ、高めた。

表題作「天皇制に関する理論的諸問題」は様々に存在する天皇論の最高レベルではないのか。天皇制についてはそのネイション性に掬われ、徹底的な天皇制批判をできない知識人が多いのに比べ、神山は天皇制を軍事封建的帝国主義と定義し、それはナチスムッソリーニファシズムとも違う暴力的抑圧支配装置であることを論じている。

労農派への中傷やスターリンへの忠誠など、読んでいて読者が辛くなる部分はあるが、日本左翼の最高レベルの理論と言ってよい。

そして、神山の偉業は講座派さえも批判し尽くしたことである。それは本書解説の栗原幸夫氏の論を読まれたい。

「日本の情勢と日本労働者階級の基本的任務」が書かれたのは1940年である。治安維持法の監獄的な日本で、明確に天皇制批判、労働運動の位置づけ、革命の目的、社会主義革命への志向を論じているのは奇跡と同時に神山の信念の強さである。

私たちは神山茂夫に学ばなければならない。

 

読書記録13 知の教室 佐藤優 著 文春文庫 2019/02/01

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本書で学ぶことは、本の読み方と凡人が生き抜く話術7箇条である。

本の読み方は汚して読む、ということであり、最初はシャープペンと消しゴムを用意し、1回目は線を引きながら読む、2回目は特に大事なところは線を囲みノートに書き移す、3回目は通読です。余程、大事な本の場合の読み方です。

その方法を私は本書に適用していません。

なぜか?大事な本ではないので。

1回、読めば、納得です。

ちなみに、文中、私が、え?と思ったのは、佐藤優JR東海葛西敬之のようなタイプの経営者がもっといてほしいんですよね、と対談相手の西木正明へ述べているところだが、葛西は安倍との昵懇の仲であり、極右、国労潰しの経営者である。そんなタイプはむしろいないほうがよい。

佐藤優の該博な知識を得られる、お得な本でもあります。

 

 

読書記録12 子どものまま中年化する若者たち 鍋田泰孝 著 幻冬舎 2019/01/31 

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私は、縁あって、若者たちと最近、接触することが増え、毎日、苛立たしい思いをさせられているので、たまたま、寄った本屋で本書を見つけ、買い、読んだ。

なるほど、とは思ったが、最近の若者は・・・・という論調でもあり、それは閉口した。

私が、本書を読みながら知りえたことは、発達障害のような振るまいを現在の若者はするということです。

ということは、それに伴い、発達障害の診断が下されているだけではないか、と私は考えました。

 

 

 

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